草莽崛起

 

地球仲間の一人、的場悠人さんが「草莽崛起」を出版しました。「そうもうくっき」と読みます。吉田松陰が、亡国の危機に瀕して、発した言葉、「草むらの中に隠れているような無名の志士たちよ、立ち上がれ」を意味するそうです。

 

この本を世に発表する少しばかり前、原稿を読ませてもらったのですが、相当量でありながら、少しも重たく感じなかったのは、これが手紙の性質を携えていたからです。悠人さんが暮らすMYogaの里(みょうがのさと)に滞在した友人が、彼に置手紙をしていったとのことで、それに対する長い返信なのだそう。

 

その友人の置き手紙に触発され、悠人さんの魂が発動したのでしょう。 非常に情熱的なものでした。

 

本書では、幾度となく、読み手に問い掛ける言葉が出てきます。

 

「準備はできていますか?」 

 

「あなたはどうしますか?」

 

「本当に良いことをやろうとしているのか? ただ良いことをやっていると思われたいだけなのか?」

 

「あなたの最も深い望みは?」

 

「あなたのすべてを懸けて、世界に差し出したいものは何か?」

 

これらの問い掛けを受け取る度、私の背骨がしゅっと伸びる感覚がしました。

 

表面上は今まで通りに流れているように見える日常……。しかし、けっこうな数の人々がもう気付いているように、実際のところは、ぼーっとしている場合じゃないところまで、私たちは来てしまいました。

 

もし、あなたが現状に違和感を感じ、何かを始めなきゃと思っているのなら、本書は一歩前に足を踏み出す勇気をくれるでしょう。

 

 

 

ところで、悠人さんに初めてお会いしたのは、本書にも名前が出てくるMark Whitwell先生が来日した際、東京でのことでした。あとは、彼と仲間が主宰した「ヨガのたね」講座を受講する中で、親睦を深めていきました。ちょっとした折に個人的なやり取りをするぐらいですが、私は常に彼の活動や発言に関心を持ち続けてきました。

 

それは、彼が世の中によくあるタイプのヨガスタジオといった「箱モノ」、また、ヨガのクラスやセッションという「枠」ではなく、暮らしの中でヨーガを大切にして生きていることを、真に素晴らしく感じているからです。

 

私自身もそうなのですが、「本当はこうした方がいいよね」とアタマでわかっていても、あれこれと理由をつけて、現状に留まることの方が多いものです。突き抜けて、人生のヨーガを実践し続けている彼は眩しく見えますし、内省させられます。

 

若人のように、溢れんばかりのエネルギーがあるかと言えば、残念ながらありませんが、私なりの人生経験をもとにできることはあるはずです。年齢は関係ありません。その世代世代の気づきをもとに、一人ひとりの意識が結集すれば、大きな力になります。この世を生きていく上で、すべての人が当事者ですよね。

 

 

 

実践者の言葉には力があります。

 

けっこう辛辣な表現もありますが、私にはとても心地良く感じました。それを柔らかく包み込んでくれるのがパートナーの百恵さんの挿絵です。

 

ご紹介したいパートはいくつもあるのですが、それはみなさん自身で読んで感じて頂くことにして、一部抜粋し、ここにシェアします。

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(第4章・過渡期の哲学 226頁より一部抜粋)

 

 身体や感情に起こる体験は、基本的に個人的なものです。これらを大事にして「自然や生命とつながって」いるだけでは、例えば「他者の気持ちを尊重する」、「自分とは意見の違う人と折り合いをつける」、「葛藤の中から進むべき方向性を見出す」、「人生における重要な決断をする」といった要素を見出すことはできません。これらはすべて、身体を越えた「心(高次の段階)」ないし「魂」の領域においてのみ、見出せるものだからです。

 

 皮肉なことに、「自然とのつながり」を主張する人は、彼らが批判する「一般的な人たち」よりも遥かに自己中心性が高く、幼稚になってしまうことがあります。発達的な「深さ」という視点が欠けているため、その都度その都度、表面的に現れる「気分」や「衝動」が唯一の行動基準になる(それが「今ここ」を大切にすることと取り違えられる)。「すべてがフラット」なので、自らを「より深く」変容させようという動機も失っている。そんな生き方を推奨することが「よい世界をつくりだす」と思い込んでいるのは、ちょっとした悪夢です・・・

 

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大変共感できると同時に、私自身いつもその罪の一端を担ってやしないか、気にかけているところです。その他、随所に辛辣でありながらも、【真剣な愛】が在ることを感じました。

 

ドキッとするのはなぜ? 自分に問い掛けたい、問い掛け続けたい、そんな想いにさせられる一冊です。

 

 

(第3章 地上世界の天国化 161頁より一部抜粋)

 

たとえ部分的にでも「天の声」を受け取っているならば、ずっと「接続テスト」をしていないで、その声を「実行に移す」べきではないでしょうか…? 

 

電波接続を「より安定させようと」努力するのはよい。その接続を「より安定させる」ために新たな学びを続けたり、過去に「安定した接続」ができた人の話を聞いたり、書物を読んだり、その書物を読むために外国語を学んだりするもよい。

 

だけど・・・

 

「天」からしたら、「聴こえているなら、もうやってくれ」と思うのではないでしょうか?

 



 

今はどの世代もそれぞれに「生きにくさ」を抱えています。それぞれの中に在る「違和感」は気のせいなんかではありません。その違和感を自分で信用しましょう。その感覚は確かにあなたの中に在るのだと。そして、どうすればいいのかを考えましょう。「準備をしてから」では遅いのです。コケながらでも、転びながらでもいいから、前へ進みましょう。

 

この世に身体を与えられて、この身体で私たちはたくさんのことを実践できます。行動に表せない「何か」は自分自身が作っているのです。その「何か」はある時、私たちを守ってくれた大事な砦だったかも知れないですね。でも、その砦が今はもう必要ないものなら、その先へ進んでみませんか。

 

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 「自らの生き方を通して、新しい時代を創り出していく同志を増やすこと」が、執筆した彼の動機だそうです。是非ご一読ください。

 

本書はウェブサイトでも無料で読むことができます。(彼のエネルギーに敬意をもって読んで頂きたいです)

 

朝霧カタツムリYoga文庫では、貸出用に2冊ご用意しています。もし読んでみたいと思われた方は、ご連絡ください。

 

一冊購入して、手元に置いて読みたい。もしくは、誰かにシェアしたい方は、こちらからお申し込み下さい。(あなたの町にある貸出しスペース等に置いて下さると嬉しいです)

 

 

先日、ご自身の誕生日におうちヨーガにお越し頂いた大学生に贈りました。

 

その若人はもともと素晴らしい感性の持ち主です。でも、人生で起きるいろんな物事と自身が癒着してしまっていたのです。この一年で、あらゆるものとの距離を上手くとれるようになって、彼そもそもの健やかさが表に現れるほど変容されました。一本軸が真ん中に通ったような凛々しい様子です。

 

彼はたいへん晴れやかな表情をしていました。ヨーガはご自身でされるでしょう。たまにお越しになるかも知れませんが、いったん終了。本当にしあわせな気持ちを頂きました。

 

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若い人にだけに頑張らせるのではなく、全世代が力を合わせて、大きな家族のように生きていくのがいいですね。

 

今日も私は、自分の可能性も、皆さんの可能性も信じて、できることすべて挑戦していきます。

 

「火を灯す人」の一人として。

 

 

 

朝霧カタツムリ

 

 

 

「僕たち自身の歩みが、実際に、宇宙に新たな轍を刻み込むのだ」

 

 ー的場悠人ー

 (挿絵・的場百恵)