徳島の美馬の里に、ひまわり畑が拡がっていました。
連日の酷暑に、夏の顔である向日葵も、背中を丸くして、顔を下に向けていました。
さて、みなさん、次の二枚の写真のうち、あなたはどちらがお好きでしょうか。
どちらも私が撮ったものです。
ある人に見せたら、上の写真は良く撮れていて、下の写真は「向日葵、下向いて黒く写ってるやん」と言われたのですが、私自身が好きなのは下の一枚です。
人によって「好き」が異なるのは自然なこと。どちらを好きでもぜんぜんオッケーです。
大切なのは、私たちそれぞれが「自分の好き」を自分で知っていることです。
例えば、とても幼い子にお菓子や洋服を見せて、「どっちがいい?好きなほう選んでいいよ」と言ったら、おそらく屈託なく「こっち!」と手を伸ばすように、本当は自分なりの感覚があるはずなのです。
でも、オトナになるにつれて、良い意味でも悪い意味でも、まわりに気を遣うようになっていきますね。
もちろん、思いやりは大切です。みんながワガママだったら、世の中は大変なことになります。
とは言え、現代は「本当の自分」の感覚を見失っている人がとても多いと感じています。自分の声を聞くよりも、世間の声を聞くよう求められてきた結果でしょうか。
人は人生の節目をいくつか迎え、乗り越えていきますが、その環境の変化の渦中にいる時、まわりに合わせられなかったり、うまく波に乗れなかったりして、生きづらさを感じて、専門医にかかり「適応障害」と診断される方がたくさんいるようです。
しかし、私はその方々が、とても病気とは思えないのです。どちらか言えば、今感じていらっしゃる違和感は、生き物として正常な働きではないのかと感じています。
もちろん、この世で生きていくために、社会で働くには、それなりに、その場に適応することを求められるでしょう。
そんなとき、せめて【自分で自分のことを良く知っておくこと】は、大事です。
社会にとって好ましいあなたを演じる人生ではなく、あなた自身を理解した上で、社会との折り合いをつけて生きようとすることが望ましいのではないでしょうか。
自分を理解するって言ったって、どこから取り掛かっていいものやら… そんなときは、ヨーガがオススメです。
ヨーガを通して、ちょっとずつ思い出すんですよ。あなたがそもそも「好き」なことを。そうすれば、少しずつ他の感覚も取り戻せるかも知れません。焦ったって、少しも良いことはありません。ぼちぼちといきましょう。それでも、ゼロよりずっといいと私は思うのです。
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時に立ち止まることは「勇気」です。今乗り遅れているように感じるかも知れないけれど、この選択は、後々の人生まで活きていくことでしょう。
朝霧カタツムリ
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