おとなとこどもの不登校フォーラム

 

 この会はわりとアットフォームな雰囲気でした。はじめから「かたくるしい服装でなくても良いですよ」「どなたでも参加できますよ」とアナウンスしてくれていました。そして、形式ばった挨拶は短めでした笑

 

楽しみにしていた「ゆめぱのじかん」というドキュメンタリー映画をみんなで観ました。この場にいるみんなが「こんな【居場所】が近くに合って、誰もが自由にアクセスできればどんなに良いだろう!」と思ったに違いありません。

 

「ゆめぱ」とは神奈川県の「川崎市子どもの権利に関する条例」のもと、2003年にオーブンした「子ども夢パーク」のことです。ここは、学校に行っていない子どもたちの心身の居場所であり、彼らの「やってみたい」をチャレンジ・経験できるように、関わる大人たちが彼らの個性を尊重し、見守り、彼らが求めてくるときに助言をします。

 

一言で言うならば「生きる力を育てる場所」です。そして、大人たちも、上から目線ではなく、自らも一人の人間として、その場に一緒にいる。。。そういう印象を受けました。大人も子どもからたくさん教わっているのです。

 

ドキュメンタリー映画ですので、ゆめぱで過ごす子どもたちのリアルな言動が、あるがままに映し出されます。

 

彼らの在りよう、発する言葉一つひとつが宇宙の真理をついていることに、どきっとさせられました。「子どもだから」だなんてこの映画を観たら、言えません。曇りなき眼で世界を観ている彼らは、本当に素晴らしいのです。

 

 

 

映画を観終わった後、グループディスカッションをして、全体にシェアする時間が設られました。

 

この場に居る、ほとんどの皆さんが、ご自身のお子さん・お孫さん、身近な子どもたちに、大人である私たちが何かできることはないのか関心を寄せている人たちだったと思います。支援団体の方々も、多くはご身のお子さんとご自身の経験から、活動されている方が多かったように思います。

 

どの意見も、それぞれの経験に基づくもの、そこから派生しての考え、決断、行動が伺えるものでした。みんな「このままではいけない、良い訳がない。どうすれば、現状がよくなるだろう」と、真剣でした。

 

その話し合いの中に、明石市長・丸谷聡子さん、県議会議員・橋本けいごさん、市議会議員・黒田ともこさん、市の担当者、フリースペーストロッコの皆さん、連合PTAの方々が交じって、みんな一緒であったことが、最近の明石の「ええところ」でした。なんと、丸谷さんは市長になられるずっと以前に、ゆめぱの視察に行かれているとのこと。

 

この会がはじまりで、子どもたちが本当の意味で生きることを学べる場所が明石にできることを期待するし、期待だけで終わらせてはいけないと感じました。

 

参加者の一人の男の子がこう発言しました。

 

「学校が楽しいと言っているこの中に、本当は楽しいと思っていない子もいるので、(大人は)油断しないで欲しいです。不登校の人でも社会で結果を出せるので、将来のことを不安にならないで欲しいです」

 

子どもは環境を選べない。ちゃんと大人が創ってあげなければ。

 

 

 

 

先日参加した不登校フォーラムのことが、神戸新聞に掲載されていました。

 

 

機会があれば、ぜひご覧ください。

 

そして、すぐそばにいる子どもに目を向けて、我が事のように感じてほしいです。だって、私たち大人も「子ども」だったでしょう?

 

 

朝霧カタツムリ

 

*あかしSDGsパートナーズとして、私にできることをしたいです。