亡くなった友だちが、大好きでよく通っていた西宮の清荒神さんにお詣りに行ってきました。
彼女はここで撮った写真を、私によく見せてくれました。彼女が生きている間に一緒に行きたかったな、と思います。「いつか、また」じゃなくて、なんでも思ったときに行動したほうがいいですね。
清荒神駅のあたりから、お寺までの参道には立派な金木犀が多く、ずっと花の香りに包まれていました。
彼女が何度となく通った参道、境内で目にした景色、手を合わせた神さま仏さま、そう思いながら、最後に此処へもう一度訪れたかったであろう彼女と、一緒に歩いているつもりで過ごしました。
(写真は一願地蔵尊)
彼女が特に気に入っていたのは、境内奥にある「龍王滝」のあたりです。滝が流れる左手の岩肌に不動明王がお祀りされています。
亡くなる直前、歩く体力もなくなっていたのに、見舞った私に対して明るく振舞ってくれた綾さん。
私のオットが早期退職をして実家の山へ帰り、そして私は明石でヨーガを伝える道を大切にし、お互いを尊重し合って、二拠点生活を始めることを、我がことのように、心から泣いて喜んでくれた友だちの姿を、私は決して忘れません。
彼女は自分のことよりも、まず、まわりの人に対して、思いやりを渡す人でした。
その場に佇んで、今までのことを思い返すと、やっぱり泣けてきました。
彼女と出会ってからの12年間、心友でありながらも、彼女のことをすべて知っているとは言えませんでした。もっともっと話したかったなと思う反面、「なんにも心配しないで、楽になって、あの世でしあわせに暮らしてほしい」と願っています。
いつも身軽で、飛行機や新幹線のチケットをさっと準備して、どこへでも飛んでいく彼女に、私がいつかそちらに行く際には、ナビゲートをお願いしています。
それまでは、彼女の分も私たちが大切にしてきたヨーガを現世でしっかりと伝え続けていくつもりです。
朝霧カタツムリ