以前、お世話になっていたカフェに、里帰りすることがあります。
黒豆きなこケーキをリクエストされたので、この日は親しい方々をお誘いして、いっしょにお茶をしました。
私たちのおしゃべりが聞こえたのか、看板猫のシャンティがのっそり顔を出しました。
彼女は、私がクラスの準備をするとき、いつも一緒に階下に降りてきて、始まる前になると、オヤツで釣られて部屋から出されていました笑
くっついてくるのに、かまうと噛んだり、引っかいたりしてくるので、私はいつも自然に振舞って、彼女をほうっておくようにしています。
付かず離れずの距離は心地よく、私だけではなく彼女の方もそう感じてくれているようです。
この日も、「来たのね」と挨拶をするように近寄ってきました。その振る舞いで、私のことをちゃんと覚えてくれているのがわかります。
犬でも猫でもそれぞれの個性がありますし、ニンゲンも同様で、ひとりとして同じ人はいませんよね。
言葉少なくても、なんとなく通じ合える人もいますが、肝心な時は、気持ちを伝えることを大事にしています。それは、お互いのためになると信じられる場合です。
そして、相手によっては、何でも【先回りして】伝えることがベストだとは思っていません。それは、その人のことを尊重したいからです。
「人生への問い」の答えはそれぞれの【内側】に在ります。自分以外の【外側】の答えを自分にあてはめる癖がつくと、ずっとそうやって【外側】の答えを欲して生き続けなければなりません。
自分のためのヨーガをすると、自分にしか聞こえない「あなたオリジナルの声」が聞こえるようになります。
私にはヨーガを伝え、皆さんのそもそも持っている「生きようとする力」を信じる事しかできないのです。
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ヨーガの哲学は本には収まりません。人生に、暮らしに、いつでもどこにでも、ちりばめられています。そのことに、気づかせてくれるのが「あなた自身に合ったヨーガの実践」なのです。
あなたが、幸せだけじゃなく、違和感や抵抗、いわゆるネガティブを感じることは、実はチャンスです。
長年の癖がこころに張り付いてしまった人は、「古い習慣を手放すことは、時間がかかって当たり前やん」「新しい取り組みを始めていること自体がすごいことだよ」という風に、あなたの歩みを【自分で】認めてあげましょう。(他人から褒めてもらうのではなく)
(簡単に逃げてしまっても、先送りするだけで、また同じことを繰り返します)
楽しむことも忘れないようにしましょう。ヨーガはこころのマッサージでもあります。あなたのお尻を厳しく叩くのではなく、あなたへの愛を少しずつ育むように行いましょう。
どうしても煮詰まったら、あなたの好きなことをするのです。そうして、また、静かに自分と向き合えばいいんですよ。結局のところ、それしかないんです。劇的に何かが変わるなんてことはない。
でも、過度な期待をしないでヨーガを続ければ、知らず知らず、変容している自分に気づくことも出てくるでしょう(^-^)
あなたのことを諦めないでくださいね。
朝霧カタツムリ
私は海へ散歩に行ったり、音楽を聴いたり、映画を観て、気分転換することもあります。
長い間、観たいと思っていた「西の魔女が死んだ」をようやく観ました。他に、「メタモルフォーゼの縁側」「君たちはどう生きるか」なども良かったですよ。皆さんのおすすめ映画があれば、教えて下さいね。