通じる話*「不妊を治す気功学」

 

私にはいくつかのお気に入りの本があります。

 

そのうちの一冊、あんどうよしみさんの「不妊を治す気功学」は何回も読んでいますし、皆さんにお貸しすることもあります。

 

「不妊」というテーマではあるのですが、読めばどなたにも通じる内容だなあと思っています。

 

【本文より抜粋】

・自分に自信がないから(子どもがほしい)

・仕事がうまくいかないから(子どもがほしい)

・夫婦をうまくいかせるために(子どもがほしい)

・結婚に逃げたが、それでも満たされないから

              (子どもがほしい)

 

これは、現状を変えるために、子どもでも作るか…といった、安易な考えです。

 

あんどうさんはこう続けています。

 

「子どもができたことでしばらくは自信がつくかもしれません。ところが子どもは生まれたら一生ものなんです。契約社員になるみたいに、子どもと三年契約・五年契約するんじゃないんです。

 

子育てをする中でだんだんと自信のない自分が明らかにされていきます。自分自身の問題は必ずといっていいほど子どもの問題として出てくるからです……子どもはれっきとした人格のあるひとりの人間なんですよ。尊重されて生きていくものなんです。

 

子どもが小さい時はあなたのいいなりになるかもしれないけど、成長するにつれて、そうはいかなくなります。子どもも主張し始めます。そうしたらどうする? あなたは自信がないまま、自信を作るために子どもを生んで、そのひずみが子どもにのしかかり、家庭内に大きな問題を作っていく……また自己嫌悪に陥りますか? 

 

それとも若いうちに「自分はどうして自信がもてないのか」ということをよく見つめて、ちゃんと癒しておきますか? 若いうちに、自分の傷を見つけて癒やしておいたほうが、あなたのため、親子のため、家族のため、社会のためにもいいのではないでしょうか」

 

「自分のことは自分で知りなさい。自分の本質ぐらい、自分でわかりなさい。人生は誰のものでもない、あなた自身が生きていくためにあるんです……自分の本質じゃないのに、ただただ「常識」というものに合わせて「ほしいほしいほしいほしい」って言っていませんか?」

 

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ハートに突き刺さるような内容なのですが、真理をついていますよね。「赤ちゃんが欲しい」ということだけではなく、他のことにも通じる内容だなと、私は思っています。

 

「ええ加減」なんかで、幸せになれるわけはありませんよね。自分が生きることに真剣にならなきゃ。一生懸命悩んだり、話し合ったり、理解しあったり、努力だって必要なんです。でも、だからこそ「ああ、良かった!」という日も来ると思うのです。

 

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* 気功心法とヨーガはほとんどおなじようなもののようです。

 

【気功心法】

「自分が生まれた時から持ついのちのエネルギーについて知り、そのものがもつパワーの根源・宇宙観に自分を置き、そこから自分の考えをスタートさせる。自分の視野を拡げさせるための方法論であり、自分の意志で物事を決められるようになる調心術の一つ。いわゆるマインドコントロールのように他人の意見にコントロールされたり、人格を矯正するものではない。」

 

私がヨーガをするとき、自分の呼吸や身体の感覚から、いつも気づきをもらいます。あなたは、そんなヨーガをしていますか?

 

 

朝霧カタツムリ

 

(写真は徳島の谷の流水)