朝霧カタツムリYogaの誕生は、ある女性の「教えて下さい」というひと言に、応えるカタチで始まりました。
それぞれの子どもの学年は違えども、顔見知りであった私たちが、ある日偶然にも、朝と夕方ばったりと会ったことがありました。
「よく会いますね。どちらに行っておられたのですか?」
私は背中にマットを担いでおりましたので、「実はヨーガの指導者養成講座に通っているんです。その行きと帰りに会うなんて、偶然にしてもすごい!」と答えました。
「もしも、先生になられたら、ぜひヨーガを教えて下さい」
(彼女との会話は今でもこんな風に、堅苦しいまでに丁寧です笑)
その時、私が上から下まで真っ黒の服装をしていたので、「魔女の宅急便のキキみたいですね」と言ったエピソードから、我が家では彼女のことを「キキさん」と呼ばせてもらっています。
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スクールを卒業後、キキさんは本当にお友だちを集め、自宅に招いて、ヨガの場を設けてくれました。
それをきっかけに私は別の場所を借りて、ヨーガを伝えるようになったのです。
あれから12年ほどが経ちます。当初のメンバーは、人生の状況などにより変りましたが、キキさんはずっと律儀にクラスに通ってくれました。
その彼女にも通いにくい状況が訪れ、今はお休みされていますが、今日はとても久しぶりに、お顔を見せてくれました。
不思議なことに、家を出る前、オットにキキさんの話をしたところだったものですから、本当に驚きました!
「今日は誰も来ないかなあという冬の寒い教室に、キキさんだけは例えひとりでも通ってくれたからこそ、今があるんだよね」と話していたのです。
家に戻って、早速オットに報告したことは言うまでもありません。オットも「えー、すごい」と驚いていました。
キキさんが会いに来てくれて、本当に嬉しかったなあ。