今年に入り、我が家に大きな変化が起きました。外側から起こされた変化ではなく、私たち夫婦の内側から生じてきた「自然の流れ」に乗ることにした、と表現したほうがしっくりきます。
オットはオットで、ワタシはワタシで、関係性は良好ながらも、良好だからこそ、各々で「自分を見つめ直し、自分を生きる」選択をすることにしました。(ちなみに離婚ではありませんよ笑 意識のことです)
私たち「それぞれの変容」がまた「ふたりの関わり」の中に戻って来て、刺激し合い、さらなる変容を助けてくれているような気がします。
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ここしばらくの私の変容について、月日を振り返りながら記すことにします。
これまでの私は「ヨーガを通して」人との関りを大切にしてきましたが、「誰かと組んで」何かを成し得るということは、経験としてはあまりなく、ひとりで考え、ひとりでチャレンジし、その結果をひとりで引き受けるような自己完結型でした。
けれども、出逢った皆さんとお付き合いを重ねる中で、私だけでは深まらないヨーガの深化が起こり、今の私を作ってくれたのだと思います。他者を受け入れるには、自分を受け入れなければなりませんし、その逆もしかりです。すべてはほんとうに「お互いさま」なのだと思えるようになりました。
年齢だけが私の角を取ったわけではなく、「経験」と「気づき」がもたらしてくれたものを次に生かすことの繰り返しで、本当に大切なものが何かを見出せるようになったのだと思います。昔よりも丸くなり、私自身が素直に生きていくための選択と行動をとれるようになりました。
どんな経験も無駄なことはありませんよね。家族の話し合いも、畑で野菜を育てることも、暮らしのどんな些細なことも「生きる」ことに関わることすべてが学びです。
最近の大きな出来事のひとつとしては、明石市議会議員選のボランティアスタッフとして、明石市民の会を応援させて頂いたことを挙げたいと思います。
本日(4月28日)退任される、泉房穂市長は母の古くからの知り合いで、以前から母は泉さんを応援していました。その影響もあって、私自身も泉さんに注目するようになりました。
その泉さんが、12年に渡る市長としてのお勤めに終止符を打つことを決められた時、私は市民の箱(メール)にメッセージを送りました。
姫路と神戸に挟まれた「パッとしない町」と呼ばれていた明石が、今や全国でも「住みたい街」に選ばれているという、昔では想像もできなかったことが起きているのは、泉さんのおかげです。泉さんが「明石が変われば全国が変わる」と仰っていて、本当にそうなりつつあることに勇気をもらっています。私は自分が大切にしているヨーガを通して、明石市民にできることをしていくつもりです。東京や大阪のような大都市に学びに行かなくても、本物のヨーガを明石から伝えていきます。いつか、泉さんとそのまわりの方々にもヨーガを受けて頂きたいです、というようなことを書いたと記憶しています。
泉さんは言っていました。「メールや手紙は全部読みます」と。真っ正直な方だからこそ、どんな相手でもどんな問題でも、真剣勝負で向き合っておられました。
泉さんが市長を退任してしまったら、「昔の明石」へ逆戻りしてしまう......大きな組織や、余計なものがくっついて純粋ではなくなったモノが力を持つのは絶対嫌だと思いました。そういうわけで、明石市民の会の立候補者を自分のできる範囲で応援しようと決めたのです。
(写真は本の一頁)
昔の私なら、他人の目を気にしたでしょう。一般的に、親しい間柄でも「政治と宗教の話はタブー」だと言われています。しかし、そんな国はおかしいのです。おかしいものに基準を合せているから、正しいことも歪んで見えるのです。
選挙ボランティアの活動をし始めて、今まで出逢わなかった様々な人たちと出逢うことができました。それが、ほんとうに新鮮で、良かったと思います。私も含め、ヨーガの先生は広い世界で生きているように見えて、狭い世界で生きていることに気づけたような気がします。自分が何者でもなく、ただ一市民として候補者を応援できたことはかけがえのない経験となりました。
結果、泉さんが推薦する県議会議員・市長・市議会議員への立候補者7人は、すべて当選されました。民意が投票数に反映され、大きな組織に市民の願いが勝った瞬間を目の当たりにして、心震えるほど感動しました。
日本はまだまだ投票率が低く、政治も我が事じゃなく他人事です。ひとの一生懸命さをナナメから見る傾向もあるように思います。
SNSでこういうことを発信した時も、皆さんの反応が大きく割れているのを感じました。でも、気にすることなく、応援しようと決めて、私なりに行動できたことは本当に良かったです!
興奮冷めやらぬ感覚もありますが、私はまた自分の静けさに戻りました。そして、心も身体も元気で、穏やかな気持ちで過ごせているのをありがたく感じています。たくさんのオモシロイ気づきが多く訪れているのをじっと観察しているところです。
今の私はもう一度「原点」戻っています。「原点」は自分のホームポジション。今までも、何度でも確かめに戻った場所。それは、私のハートの中心にあります。私を含むすべての人たちが、痛みや苦しみから解放され、本当の自分を生きられますように、という想いです。
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最後に、泉さん12年間本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
私も自分にできることをがんばるぞ~!
朝霧カタツムリ