豆と対話する女

 (2月2日の記録)

 

基本的に手仕事が大好きです。何にもないところからある状態まで、少しずつ立ち上げていくプロセスはどんなものでもオモシロイ。

 

今年は、暮らし自体をもっと楽しんでいきたくて、思うだけじゃなく「行動」していくつもりです。

 

やりたいことはいくつかあるけれど、味噌作りの優先順位が高かった!

 

そこで、毎年、マイ味噌を手作りしているまゆさんに教わることにしました。

 

今回は大豆も生麹も彼女が準備してくれたので、私は大豆を炊く係を担当しました。

 

前日から洗って水に浸しておいた大豆を、親指と人差指で楽につぶせる柔らかさまで煮ます。石油ストーブの上で、コトコトなにかを炊く時間。。。冬らしい温かな感覚を味わえるので大好きです。居間全体が茹でた大豆の香りでいっぱいになりました。

 

茹で上がった頃、まゆさんが来てくれて、大豆を見るなり話しかけていました。「まあ、なんてかわいいの。あなたたち~!」こんな人を私は初めて見たような気がします笑

 

彼女はとても繊細なハートの持ち主なのだけれど、ええ加減に手を抜くことも知っているので、そこがすばらしいと思います。うまく「手を抜く」ことができるのは、バランスが取れているからです。

 

彼女はずいぶん楽しそうで、味噌作りを通してどんなことを感じているのかを熱く語ってくれました。どうやら、味噌作りも様々な方法があるらしいのですが、彼女は「麹菌」だけではなく、私たち自身やこの場と共存している生きた菌たちが、自然に起こしていく力を信じて任せることを大切に考えていました。それは、まゆさんらしさをとても表していました。

 

生きた麹菌をお米に混ぜた「米麹」と自然塩を混ぜ、次に茹でて温かい大豆を手で混ぜていく間、私たちのお喋りは「世の中は急ぎ足だ」という話題に及びました。

 

「結果を早く出したい」「すぐ味わいたい」。。。変化変容が起きていくプロセスこそが大切なのにね。これは、何にでも通じることだと思います。

 

最後に、それぞれの甕の中に味噌の空気を抜きながら、隙間なくしっかり詰めていきました。

*手作り味噌の良いところ:麹菌が活きた状態でおなかに届く優れた健康食品です。(市販の味噌は醗酵をとめるため、酒精を添加したり、熱処理をしています)

 

味噌作りでよく聞く「天地返し」をせずに、「スパルタ放任主義」で一年後まで蓋を開けない予定です!

 

わわわ、どんな風に育つのかな。私たちのお味噌~! 一年後にはこのお味噌を使って、お味噌汁の会をする予定です。楽しみだな。

 

並んだ甕がとても愛おしいです。

 

私の甕は台所の床下収納の場が良かろうということで、お味噌さまのためにスペースを空け、鎮座してもらいました笑

 

用があって、床下収納の扉を開けるときは、「おーい。元気かい」と声をかけることにしました。まゆさんが「声をかけてあげてください」と言ったので笑

 

彼女のそういうところ、ほんま好きやわ。。。

 

ところで、まゆさんは神戸で小さなヨガ教室を開いておられます。こんな彼女に会ってみたい方はぜひホームページをご覧の上、行ってみてくださいね。お味噌作りに関してもお尋ねを(^-^)

 

mayu yoga : https://mayu-yoga.com