新年あけましておめでとうございます。
皆さんは、どんなお正月をお過ごしでしたか。
私は二日に分けておせち料理を作ったおかげで、とてもひさしぶりに紅白歌合戦を観ることができました。出演者は知っている顔も知らない顔もありましたが、すべてのアーティストに対して、興味深く好意的に受け入れることができるようになった自分の心の変化が面白かったです。
昔は若かったせいもあり、好き嫌いも興味のあるなしもはっきりしていましたけれど笑
コロナ禍を経験し、遠い世界でも近い世界でも人と人との分断を感じる場面が多くなって、あらためて物事の感じ方を見直すことが多かったせいかも知れません。
単純に誰かを好きとか嫌いとか言う前に、人それぞれに人生背景があり、その人なりの考えがあり、自己表現として何かを表しているんだという風に思えるようになりましたが、それもヨーガのおかげです。
桑田佳祐さんが同世代のミュージシャンに声をかけて実現した夢のようなコラボレーションがありました。(佐野元春さん、世良公則さん、Charさん、野口五郎さんと)
ギターを弾きながら、ひとつの歌をみんなで歌うシーンが心に響きました。若い頃には彼ら自身が想像もしなかったであろう組み合わせ。
きっと、彼らはそれぞれの人生のおいて、いくつもの山を乗り越えながらも、音楽を続けてきたことでしょう。愛する音楽の力を信じて「世界をひとつに」という試みに共鳴し合って、実現したセッション。とてもかっこよかったです!
話は変わるようですが、自然農業もおなじで、やりかたはひとつではなくて、「こうじゃなきゃ」という頑なさよりも、お互いの方法を認め合って、情報交換しつつ、より良い方向をみんなで探っていくほうが平和的だと考えています。
ヨーガを通して理解してゆく「ワンネス」という世界観は音楽でも農業でも、境目なく、どの分野にも通じていることです。互いを否定し合うことよりも「知ろうとする」ことが平和を生み出していくのです。
調和を乱しているのは、他の誰かではなく、むしろ私たち自身なのかも知れません。ひとつ謙虚になって、自分と相手の違いを「個性」として、そのまんま受け入れてみませんか。そうすると、いちばん楽になるのは私たち自身なのです。私たちの意図が平和的な方向へ向いているかどうかをヨーガで確かめましょう。
紅白歌合戦からワンネスまで話を繋いでしまいましたが、私のおしゃべりがあなたに届いて、何かを感じて頂ければ幸いです。
朝霧カタツムリ
(写真:大蔵海岸にて。初日を拝みにたくさんの人たちが東の空に向いて佇んでいました。「良い年でありますように」知らない人同士でもおなじ輪の中にいる感覚になりますね)