毎夏、夕暮れ時の海辺でヨーガをします。
以前、初めて参加する方が「他の人の視線が気になる」と心配しておられました。
でも、実際に海辺に来てみると、そんな心配は無用だったのです。
なぜなら、海も空もとても大きくて、この場にいるだけで自然に心の視界も広くなるからです。
愛犬と散歩をしている人、小さなお子さんと波に戯れるパパとママ、最高のワンショットを狙ってスマホを片手に笑い合っている女の子たち、遠いところでギターを奏でている人、此処に来ている人たちはみんな自由にくつろいでいます。
誰も私たちのことを気にしてはいません。それぞれがそれぞれの時間を楽しんでいるだけなのです。
見てください。ポーズに身体をあてはめようとはせず、自分の呼吸に誘われて、あるがままに命を表現している様子はなんて美しいのでしょう。
あなたは、沈みゆく橙色の太陽や澄んだ秋の空と同じように美しいのです。
最後はこころも身体も大地に預け、胸を空に向かって広げました。
毎年、終わりを告げるティンシャを鳴らすのは、彼女にお願いしています。5歳だった女の子が今はもう5年生。
いつまでこの役を引き受けてくれるかなあ。。。
朝霧カタツムリ